以前、YouTubeにて「罠の見回りは、小まめにしましょう。」を公開し、猪を痛めると説明しました。
箱檻では、くくり罠のように、見回りを怠って猪が傷むことはありませんが、止め刺しをうまくしまいと、肉質が落ちることがあります。
当社が行っている、箱檻での止め刺しの方法を紹介します。
箱檻で採れた猪はどこからでも、止め刺しをすることが出来ますが、猪にワイヤーなどを噛ませて、固定すれば猪を痛める事無く、止め刺しを行うことが出来ます。
ロープにくくり罠用の先ワイヤーを取りつけています。そのワイヤーにテープみたいな物を巻き付けます。※猪がテープに気がついて、ワイヤーを噛みつかせるため。効果があるかは、未検証。
ワイヤーを入れる時は、檻の中に指などを入れないように気をつけて、ワイヤーを入れてください。
ワイヤーを入れる所は、入口に近い所に入れるようにしています。
ワイヤーを噛んだのを確認したら、素早くロープをひいてください。
猪の鼻が出来るだけ、檻の天井に近くなるように、引っ張りましょう。
カナビラ(赤い丸)を、使用して固定します。今回は2頭いますので、固定されていない猪に、気をつけて固定してください。
喉の下のあばらの中心当たりを刺しましょう。
刺す時は力を入れずに刺して、すぐに抜いてください。
力を入れて奥まで咲くこむと、あばらの内壁を刺して、ロースを痛めたり、他の部位に血が回ったりします。
刺した所から、血が出るのを確認出来たら、刺すのを止めましょう。
猪は、意識があるうちは、必死で逃げようとします。
完全に動かなくなるようになるまで、ゆっくりと待ちましょう。
せっかく取れた猪です。止め刺しを失敗して、肉質を下げないようにして、美味しく頂きましょう。